☆「霧笛橋」(中川佐和子著、角川短歌叢書)2571円が刊行されました(^^)。
中川佐和子さんの自選5首は以下:
青草の光のなかを死へ渉る六月二十一日近藤芳美
ひらりひらり楽譜を捲くるごと生くる子よ戦争がまた近づきぬ
こめかみにピアスの美容師入りたいほど磨かれた鏡に誘う
ジャズシューズ履きてパッセを入れてみるふたたびというさびしき沼に
足首を柔らかくして逢うときの秋の曇りのあなたにひらく
☆5首目は、たしかスワンの会の詠草として出詠されたものだと記憶してゐる。 「足首を柔らかくして」とは、バレエやダンスを習つた人なら、練習前の行為として自然に受け入れられる動作だと思ふ。
☆じつくりとした抒情に富んだ歌集。しめやかにくる美的世界を読者として多いに歓迎しながら拝読してゐます。
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